適性検査システムの必要性
IT化が進んだ現在では、従来の紙による適性検査ではなく、Webを活用した形式が増えています。応募数が多くても、一括して管理することができ、面接までの通過人数を効率よく減らすことができます。また、PCがあれば監視する人・場所を取る必要がないので、コスト削減にもつながります。
では、適性検査2種についてご紹介していきます。
1.能力適性検査
能力適性検査とは?
能力適性検査では、職務を遂行する際に必須な能力の検査になります。能力適性検査は一般知的能力と特殊能力の2種に分類します。
- ○一般能力
- 語彙力、推理力、論理的思考力、読解理解力、コミュニケーション力、計算処理能力
- ○知識テスト
- 知識量、技術の蓄積量
- ○特殊能力
- 対話時の共感能力、知覚、発想力や細かい作業の緻密さ、スピード、正確さ
検査方法
- ①「言語を使用した設問」プラス「図形・記号を使用した設問」
- 得意な領域を見極めやすくなります。
- ②ハードテスト
- 出題の問題が複雑であったり、長時間であったり、スピードが求められます。
- ③記述式
- 表現力・文章能力・拡散的思考能力が求められます。
2.性格適性検査
性格適性検査とは?
性格適性検査とは、職務・職場にうまく適応することができるのか情緒面・性格面の検査になります。
- ○行動面
- 身体活動性、社会的内向性、慎重性、内省性、持続性
- ○意欲面
- 目的達成意欲、活動意欲
- ○情緒面
- 敏感性、自信性、自責性、独自性、高揚性、気分性
などがあります。これにより「果たして自社の風土に合う人物であるのか」把握することができます。性格は、業界・職種によって好まれる回答が異なると言われています。
検査方法
- ① 2択質問法
「はい」「いいえ」/「Yes」「No」/「○」「☓」などの2択の選択肢を回答していく手法です。この方法のメリットは、人物の体調に影響されづらく、管理者がまとめやすい、結果の診断の解釈が容易になるなどということがあがります。
デメリットは、自社に適合しているか不適合かばっさりわかれてしまいがちなため、決断が難しいケースの人物が現れます。また、そもそも人物が質問内容が理解できていなかったり、回答に望む姿勢が反映されていないという面の正確さがないとも言われています。
- ② 投影法
あえて、あいまいな問いかけに対して、どのような回答をするのかを診断して性格を把握する手法になります。あいまいな問いかけにより、外からの観察では図ることができないその人物の人格構成の要因や知覚機能の成立過程などの固有の価値観を理解しやすくなります。
このメリットは、反応が変わりづらい場合、意識レベルにとどまらず、無意識の性格をも把握することができます。デメリットとしては、多数の人物にこの手法をとると、時間がかかるという点があります。
- ③ 作業検査法
単純作業を繰り返し行い、その結果から個人の特性を把握することが目的です。これにより、作業課題を行う際の緊張・慣れ・興奮・混乱・疲労などの個性を知ることができるのです。メリットは、実施が容易であり、適用範囲が広いという点があります。
デメリットは、量によっては人物に苦痛感を与えてしまうというのがあります。
まとめ 適性検査の有用性
適性検査の種類とその検査方法は、理解していただけたでしょうか。FFS理論とよばれ、誰と気があうのか、誰と合わないのか。またどこに気をつければ、合うようになるのかなど数値を含めて検査される手法もでてきました。
適性検査の検査種類と検査方法を把握し、自社で取り扱うときには、どのような適性検査を扱えばいいのかサービス事業者と相談して取り入れるとよいでしょう。