キッティングを行う際の手順とは?作業工程を詳しく解説!

キッティングはどのような手順で行えばよいのでしょうか。キッティングには主に2種類の方法があるため、自社の場合はどちらにすべきか分からず困っていませんか。また、キッティングに伴う負担を軽減したいと考えている人も多いでしょう。 この記事では、キッティングの一般的な手順とクローニングによる手順を紹介します。また、併せて注意点やアウトソーシングするメリットなども解説します。

一般的なキッティングの手順

キッティングには、一般的な作業方法と大量のPCを同時に設定する方法があります。まずは、一般的なキッティング作業の手順を見ていきましょう。

1.ログインユーザーを作成する

Windows10とMac OSにおけるユーザー作成方法を解説します。

【Windows10】
  1. スタートボタンをクリック
  2. 「設定」をクリック
  3. 「アカウント」をクリック
  4. 「家族とその他のユーザー」をクリック
  5. 「その他のユーザーをこの PC に追加」をクリック
  6. 「このユーザーのサインイン情報がありません」をクリック
  7. 「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」をクリック
  8. パスワードとユーザー名を設定して登録完了
【Mac OS】
  1. アップルメニューから「システム環境設定」を選択
  2. 「ユーザとグループ」あるいは「アカウント」をクリック
  3. 「+」をクリック(鍵が閉じている場合はパスワードで解除)
  4. 名前やパスワードを設定
  5. 「新規アカウント」の項目から「管理者」を選択
  6. 「ユーザーを作成」あるいは「アカウントを作成」をクリック

2.アプリケーションインストール・各種設定を行う

どのようなアプリケーションをインストールするのかは業務によって異なります。たとえば、一般的なオフィス業務であれば、WordやExcelなどのMicrosoft Officeソフトが該当するでしょう。同じ企業でも、部署によって必要なアプリケーションが異なることもあります。あらかじめ必要なアプリケーションを洗い出し、インストール漏れを防ぎましょう。実際に使おうと思った際に必要なアプリケーションがなければ、業務に大きな支障をきたします。 そのほか、必要に応じてウイルス対策ソフトや暗号化ソフトをインストールしましょう。 これらをダウンロード・インストールした後、利用するために必要な基本設定を行いましょう。基本設定にはライセンス認証や省エネ設定、ブラウザ設定などがあります。これらを行い、PCをすぐ利用できる状態にするまでがキッティングです。

大量のPCをキッティングする手順

大量のPCを同時にキッティングする際には、クローニングと呼ばれる別の方法を取ります。その手順を見ていきましょう。

1.マスタPCを作成する

マスタPCとは、コピー元になるPCのことです。1つのPCをキッティングし、その内容をほかのPCにコピーすることで、大量のPCをキッティングします。1つ1つ個別に設定する必要がないため、キッティングにかかる手間と時間を大幅に削減できます。人為的ミスを減らせるのもメリットです。ただし、マスタPCの設定を間違えるとそれがほかのPCにもそのままコピーされるため、慎重に作業しましょう。 マスタPCの作成には、以下の手順を踏みましょう。

  1. インストールするソフトウェアなど、整える環境の確認
  2. OSのインストール
  3. OSの設定
  4. ソフトウェアのインストール
  5. ソフトウェアの設定

この時、OSとソフトウェアのライセンスに注意しましょう。次の工程で、マスタPCのOS・ソフトウェアをコピーするためです。 たとえば、最初からPCにインストールされているWindowsをコピーするのは違反行為です。

2.マスタPCをクローニングする

まず、マスタPCからマスターイメージを作成します。このイメージがクローニングの雛形になります。 マスタPCをそのままクローニングできないのは、PCに固有の情報までコピーされてしまうためです。たとえばWindowsでは、PCごとにSIDという識別番号が存在します。マスタPCをそのままクローニングすると、すべてのPCの識別番号が同一になり、管理上の問題が生じます。マスターイメージであれば必要な部分だけコピーできるため、それらの問題を回避可能です。 続いて、クローニングには専用のソフトウェアをインストールしましょう。無料の製品も存在します。 そしてマスタPCでそのソフトウェアを起動し、コピー元とコピー先を指定してクローニングを実行しましょう。この時、大容量のデータを複製することになるため、長時間待たなければならない場合もあります。

3.1台ずつ各種設定を行う

クローニングが終わったら1台ずつ設定を行いましょう。具体的には以下の作業が必要になります。

・各種設定
コンピュータ名設定、IPアドレスなどのネットワーク設定、BIOS設定変更などが該当します。
・シリアル番号採取
PC固有のシリアル番号を採取します。
・管理番号シールの貼り付け・台帳の作成
管理番号シールを貼り付け、台帳で管理することで、社内資産を把握しやすくなります。
・OS・アプリケーションのライセンス認証
ライセンス認証は、クローニング後に個別のPCで行う必要があります。
・メモリ増設
必要に応じてリソースを調節しましょう。

このほか、古いPCからのデータ移行や周辺機器の設置など、環境に応じて準備を整えましょう。 ちなみに、この段階でPCの付属品が紛失するケースが少なくありません。特にリカバリーディスクなどは代替性が低いため、しっかり管理しておく必要があります。

キッティングの際の注意点

キッティングの際に注意すべきポイントを、3つ見ていきましょう。

ライセンスの確認

クローニングによってOSやアプリケーションを複製した場合、ライセンス違反となる場合があります。 たとえばOSであれば、プリインストール版ではなくボリュームライセンス版を利用する必要があります。プリインストール版とは、購入したPCにあらかじめインストールされている製品です。これは複製が認められていないので気をつけましょう。 そのほかのアプリケーションも同様に注意が必要です。たとえば、ライセンスキーでライセンス認証を行う場合はクローニング後でなければなりません。これはアプリケーションが複数のPCで使われないための認証であるため、その後に複製するのは違反行為です。各アプリケーションの規約などをよく確認しておきましょう。

セキュリティ対策の必要性

キッティングによって設定した端末を使う従業員が、必ずしも良心的にそれを利用するとは限りません。業務に関係のないことに利用し、それが原因でサイバー攻撃の被害に遭うことが考えられます。 また、故意による被害もあり得るでしょう。社員が情報を持ち出し、外部に流出させるリスクがあります。 そのほか、PCでは少ないかもしれませんが、紛失によって端末が第三者の手に渡る可能性もあります。その場合、何も対策をしていなければデータはすべて奪われます。このように、対策しなければならない課題は少なくありません。 そのため、キッティングの段階で対策を施しましょう。具体的には、以下のような対策が考えられます。

  • 業務に関連ないアプリケーションは使えないように設定する
  • セキュリティソフトをインストールする
  • アクセスできるサイトを制限する
  • ログを残す
  • 紛失対策のロック機能を付与する

設定ミスによるリスクの把握

たとえば、以下のような事態が考えられます。

  • ネットワークに接続できない
  • アプリケーションが起動しない
  • データが正しく移行されていない
  • メールの送受信ができない

一見ちょっとしたトラブルに見えますが、ビジネスにおいてはこれが大きな損失につながります。少しの間ネットワークに接続できないだけでも、販売機会を損失したり、顧客対応が遅れたりします。経済的な損失だけでなく、企業のイメージ低下を招いてしまうかもしれません。連絡手段に支障が出るため、社内でも大きな混乱をきたすことが予想されます。 ミスをしないように細心の注意を払うのはもちろん、問題発生時には迅速に対応しなければなりません。担当者同士で密な連携を取る、あらかじめマニュアルを用意しておくなど、考え得る対策をしておきましょう。

キッティング作業をアウトソーシングするメリット

キッティングは、自社ですべて行うには負担の大きい作業です。作業量が多いだけでなく、ミスが許されないため多くの時間と労力を要するでしょう。そのためアウトソーシングするという手段もあります。 キッティングのアウトソーシングには、以下のようなメリットがあります。

・負担が軽減する
外部に委託するため、社内での負担は少なくなります。キッティング作業だけでなく、その後の対応の負担も軽くなるでしょう。
・提案を受けられる
キッティング受託業者は、キッティングに関してのノウハウが豊富です。そのため、自社で検討していたものよりも優れた環境を提案してもらえるかもしれません。
・精度が向上する
専門の業者に依頼することで、自社でやるよりもミスが少なくなります。

ただし、依頼先によっては品質に不満が生じる恐れもあります。依頼先の作業現場を見学する、営業担当者とよく話し合うなどし、信頼性の高い業者に依頼しましょう。

キッティングの手順を理解し、自社に合う手段で実行しよう!

一般的なキッティングの手順は以下のとおりです。

  1. ログインユーザーの作成
  2. アプリケーションのインストール

クローニングによるキッティング手順は以下のとおりです。

  1. マスタPCの作成
  2. クローニング
  3. 1台ずつの設定

キッティング時の注意点は以下のとおりです。

  • ライセンス確認
  • セキュリティ対策
  • 設定ミスによるリスク

ぜひ参考にして、自社に適した方法でキッティングをしてください。

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