キッティングとは
キッティングとはPCなどのIT機器を導入したときに初期設定などを行い、使用できるように整備することです。近年ではスマートフォンの業務利用が増えており、会社で配布することも少なくありません。しかし初期設定を行ってから配布しなければ、知識や技術がない社員は上手く使えないでしょう。
キッティングには簡単な初期設定だけでなく、ソフトウェアのインストールや周辺機器の設定なども含まれます。
例えば、小規模な企業であれば専門知識があるエンジニアがいないこともあるでしょう。
このような場合、新しいシステムを導入しても設定を行えないため使うことができません。キッティングは自社で行うケースと業者にやってもらうケースがあり、先程の例であれば依頼することが必要になります。何か新しいシステムを導入するときには、キッティングの内容も考慮しなければならないでしょう。
自社でキッティングを行う際の注意点
つづいて、自社でキッティングを行う際の注意点を見ていきましょう。
設定ミスによるリスク
自社でキッティングを行うと設定ミスが起こる可能性があります。特に新入社員が入社したタイミングであれば、設定を行う台数が多いため、ミスが起こりやすくなるでしょう。また知識や技術があるエンジニアも複数人用意しなければなりません。設定ミスが起こると、社内のネットワークへの接続や業務に使うシステムへのログインができなくなります。社内でキッティングを行うときは、設定ミスがないようにスケジュールに余裕を持つことが大切です。
セキュリティ対策の必要性
自社でIT機器の設定を行うときは、セキュリティ対策も万全にしなければなりません。最低限、キッティング対象PCのファイアウォール設定は行いましょう。また特定のアプリ以外を使用できないように制限をかけることや、ロック設定も必要です。
特に中小企業では未だセキュリティへの関心が低く、滅多に起きないと考えて対策を行わないことも多いです。実際にセキュリティ対策を万全に行おうとするとコストがかかるため、その費用を削減していることも少なくありません。
またIT機器の初期設定を行う技術とセキュリティ対策を行う技術は異なります。そのため自社でキッティングする場合は、セキュリティ対策まで手が回らず疎かになりやすいでしょう。
残業などの見えないコスト
自社でキッティング作業を行うと、特定の担当者に大きな負担をかけ残業を行わなければ間に合わないケースがほとんどです。コストを抑えるために自社でキッティングを行うケースが多いでしょう。しかし、残業など分かりにくいコストが発生することも忘れてはなりません。結果として外注するよりも残業代の方が高くなるケースも多いです。
一般的に、キッティング作業はITに詳しくない人からすると単純作業と認識されています。そのため見えないコストに気づきにくく、損することもあるでしょう。
キッティングをアウトソーシングするメリット
最後にキッティングをアウトソーシングするメリットを見ていきましょう。
作業が早くて正確
キッティングをアウトソーシングするメリットは、作業が早くて正確になることです。そのため、自社でキッティングする際の設定ミスを心配しなくても良いでしょう。また自社でキッティングを行うよりも時間がかからないため、残業も発生しません。残業代や設定ミスにより業務がストップする損失を防げるでしょう。
最新の知識・情報が入手可能
キッティングをアウトソーシングすることで、最新の知識や情報が手に入ります。実際にキッティングを行っている企業は、コンサルティングを実施していることが多いです。そのためキッティング作業を依頼すれば有効な提案をしてもらえたり、自社の課題に気づくことができます。
自社の作業負担の軽減
キッティング作業をアウトソーシングすれば、自社で設定を行う作業が必要なくなるため、重要な仕事に集中できます。残業を予防できるだけでなく、短いスケジュールでIT機器の設定を行えるため効率が良いでしょう。また設定ミスや動作不良が起きた場合のアフターフォローも充実しているため、安心できます。
アウトソーシングにより効率的なキッティング作業を行おう!
社内に新しいIT機器を導入したときにはキッティング作業が必要になります。しかし、社内でキッティング作業を行おうとすると負担が大きく、ミスが起こりやすいでしょう。これにより残業代の発生にもつながります。そこでキッティング作業をアウトソーシングすれば、迅速かつ正確な作業が期待できます。場合によってはコスト削減にもつながるでしょう。アウトソーシングを有効活用して効果的なキッティング作業を行いましょう。