高度な技術と時間削減、経理代行導入の目的はどっち?

高度な技術と時間削減、経理代行導入の目的はどっち?

経営コンサルタント大手・エベレストグループによると、2013年時点での米国における経理委託サービス(Finance and Accounting Outsourcing)のマーケットは年10~15%も成長しています。日本でも近年、コア業務(コアコンピタンス)に経営資源を投入する「選択と集中」の広がりから、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)の活用が広がりつつありますが、コールセンターなどは外部に委託しても、経理業務を外注するという企業はまだ少ないようです。
ここでは、企業内における経理義務の目的や、経理アウトソーシングを活用した場合のメリットなどをお伝えします。

icon経理業務の目的

経理部門は、企業内の日常の出入金管理や帳簿作成、伝票の整理、決算表や貸借対照表、財務諸表といった書類の作成などを行います。企業によっては、給与計算や給与の支払い業務なども経理部門の担当となっているかもしれません。「会社内ですでに動いたお金の管理」をするのが経理部門の目的です。この点が、銀行融資、株式発行などによる事業の資金調達、予算の管理など「これから動くお金」を管理する財務部門との違いです。

経理業務では、日々動くお金の管理に加えて、決算時期になると決められた期日までに各種の書類を作成しなければならないので、月末・月初や期末は業務量が増えて残業が続く、という経理担当者も少なくありません。

一方で、最近の経理業務は会計ソフトなどを利用してほとんどの業務をパソコンで行うため、ある程度のスキルがあれば、日々のルーチンワークとして処理できる定型業務でもあります。

icon経理代行は高度な技術の取り組みにつながるのか?

経理業務はルーチンで処理できるとはいえ、1円単位での細かな出入金の計算など、正確な仕事ぶりが求められます。また、決算処理などは月末・期末の決められた期日までに必ず終えなくてはいけませんし、給料の支払い業務も、締日から作業を始めて、給与支給日までに必ず済ませなくてはいけません。お金にかかわる業務だけに、間違いは許されません。

しかし、小規模な企業や立ち上げたばかりのスタートアップなどで、専門の技術や知識をもった経理担当者がいない場合、「試算表がいつまでも出てこない」「試算表が間違いばかりで作成する意味がない」「経営判断のために数字を聞いても知りたい数字が出てこない」といった不満はありませんか。これは、経理担当者の知識や経験、スキル不足のため、経理部門が機能的・合理的な流れになっていないことが原因だと考えられます。

こうした場合には、経理代行サービスを活用して業務をアウトソーシングし、プロによる問題点の把握、改善、実行をして高度な経理技術を取り入れることにより、てこ入れが可能です。

経理アウトソーシングサービスを活用することで、以下のようなメリットが見出されます。

●専門家による業務の改善
経理のプロによる質の高いサービスを受けられます。
●業務の標準化
経理担当者が複数いない企業の場合、どうしても業務が属人化してブラックボックス化しがちです。担当者が急に休職したり退職したりした場合、業務の引継ぎができなくなります。
●コストを変動費化できる
正社員を雇用した場合は、業務量の少ない時期でも給与として費用が固定化されますが、アウトソーシングの場合、外注費として変動費化できます。期末や月末の忙しい時期など、業務量に合わせて調節できるのもメリットです。
●センシティブな内容も相談しやすい
給与や人事異動など、社内の関係者には話しにくいセンシティブな内容でも、外部委託であれば相談しやすいでしょう。
●不正の抑制
業務が属人化すると、不正の温床になりかねません。アウトソーシングする場合、第三者の目があるため、不正の抑制につながります。
●税務会計に関する最新知識を得られる
専門家に依頼することで、「商法」「企業会計原則」「税法」といった会社の経理・財務に欠かせない最新の法律に基づいたサービスが受けられます。さらに、新しい商品やサービス、ソフトウェア機能なども活用できます。

icon経理代行は時間・コスト削減の為?

経理のアウトソーシングが必要とされるのは、以下のような企業です。

●設立まもないスタートアップ企業
ベンチャー企業や大企業のスピンオフなど、創業後まもなく、資金はあっても経理部門の立ち上げに至っていない企業
●外資系企業の現地法人や支店
日本に進出している外資系企業の日本法人や、買収により子会社化した企業

こうした企業の中でも、「成長スピードに経理部門の立ち上げが追い付いていない」「コア業務に集中するため、戦略的に経理業務をアウトソーシングする」という比較的ポジティブな理由で経理アウトソーシングを活用している企業がある一方、「経理担当のスキルに不満がある」といったネガティブな理由の場合もあるでしょう。

先にあげた経理アウトソーシングサービス活用のメリットからもわかるように、「アウトソーシングの活用=時間・コスト削減のため」とは一概には言えません。

iconまとめ

企業内における経理義務の目的や、経理アウトソーシングを活用した場合のメリットなどをまとめました。アウトソーシングを活用する場合は、単なるコスト削減目的だけでなく、それぞれの企業の成長ステージに合わせ、どういったサービスを活用するか、どこまで委託するかといった戦略の立案が大切です。

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