経理アウトソーシングのメリットとデメリット

経理アウトソーシングのメリットとデメリット

経理のアウトソーシングのメリットは、煩雑な計算業務や関連部署との情報連携の手間などから解放される、また、そのリソースを利用して新たな企業としての仕組み作りや経営戦略上の課題への対応に時間を割くことができるなど、たくさん存在します。しかし、逆に経理業務をアウトソースすることのデメリットは何なのでしょうか。
経理アウトソーシングが会社に与える影響を、ポジティブな面、ネガティブな面の両面から説明していきたいと思います。両面を知ることで、正確な経営判断ができるようになります。

icon経理アウトソーシングのメリット・デメリット

ますは経理アウトソーシングが会社全体に与えるメリットを考えてみましょう。具体的には、以下のようなことが挙げられるでしょう。

  • 専門家の視点から税務申告に関する客観的な知識の指摘がもらえる
  • 経理の担当者による属人的な仕事が少なくなることから、担当者の退職・不在による事務処理の停滞を回避できる
  • 経理部門に第三者をあえて介入させることで、横領やその他の金融犯罪が起きにくい体制を作ることができる

しかし同時に、以下のようにデメリットとして捉えられる部分もあります。

  • (経理処理の一部をアウトソーシングする場合、)現場の事務とアウトソースしている作業が分離しており、経理処理が二分もしくは重複してしまう
  • アウトソースする時に、業務自体を整理し、引き継ぎ書の作成が必要になる
  • アウトソース先が外部にあるため、現場の目線が抜けて、不正などを見抜けない

つまり、人任せにするのみではなくて、そのマネジメント自体は的確に対応する必要があるということです。また、経理アウトソーシングで特に気にすべきことは「セキュリティ」と「人的コスト」の部分でしょう。次はそれぞれを具体的に説明します。

icon経理アウトソーシング管理によるセキュリティの不安

アウトソーシングによる最も重要な問題は、セキュリティでしょう。

特にクラウド型のシステムと連携したアウトソーシングの場合、IDとパスワード次第であらゆるデバイスからアクセスすることができるという状況が作られてしまいます。経理部門にあるローカルパソコンの中に長年蓄積されたエクセルが存在している、というそれまでの状況と違うわけですから、それ自体はリスクになり得ます。しかし同時に、経理部門のみアクセスできるエクセルというものは、そのPCが壊れてしまったらバックアップもないという逆のリスクもあるわけです。

加えて、会社の情報が外部の人に流れてしまうという情報漏えいリスクも存在しますが、アウトソーシングしていない状態で、そのデータを触ることができる、また見ることができる人が会社内で限られているということは、改ざんや横領のリスクも同時に存在するということです。

要は、どちらのリスクを取るかということですが、今や多くの企業は、アウトソースしつつ、適切なアクセス制限や情報漏えいへの対策を設ける方法で、セキュリティ面での不安を解消しています。

icon経理アウトソーシングかかる人的コスト

経理アウトソーシングを請け負っている業者は多く、それぞれにサービスの特徴やコストが異なります。

一般的に、経理アウトソーシングにかかる人的コストは、専門知識と経験を有した経理のプロを社内で雇用するよりもコスト的には低くなるケースが多い傾向にありますが、これは会社の規模に準じることが多いのです。指標として、100人以上の規模か否かということで判断してみてはいかがでしょうか。100人規模の会社ですと、経理のプロフェッショナルを中心としたコアメンバーで経理業務を実行することで、社内の人的コストを抑えることができますが、100人体制までは、内部にプロフェッショナルを囲うよりも、外部と連携した方が、コスト的には合理性があります。

ただし、企業の中にすでに経理に関わるコアメンバーがいる場合はその限りではありません。一般的な経理業務は、関連部署との密な情報連携が必要になってきます。例えば、帳簿記入やフロント周りの数字などを経理部に集約するのであれば、日次また週次で各部署と情報連携する必要があります。経理業務にまつわる数字の収集・連携はフロント部署にとっては業務外のことも多く、ないがしろにされるケースが多いのが現実です。

このような場合を前提に考えると、社内の事情や人脈を構築している人材がいるのといないのでは、作業工数が全く変わってきます。規模感の小さい企業であっても、そういった経理部門の人材がおり、会社全体を通して統制を取れるのであれば、アウトソーシングよりもコストが安くなるケースもあります。

iconまとめ

デメリットや、それを回避するために検討材料が多い経理アウトソーシングですが、とはいえ、会社の業務効率化や、コアビジネスにリソースを集約させることを考えると中規模までの会社にとっては大きなメリットが存在しているといえるでしょう。

まずは、正確にデメリットを認識しつつ、それ以上に獲得できるメリットが存在しているかを深く考えましょう。会社の属性や特徴を知れば、おのずと適切な経理業務への対応が見えてくるはずです。

  • ようこそゲストさん
  • 無料会員登録をすると、多くの便利な機能がご利用いただけます。
  • ログイン
  • 新規会員登録
PAGE TOP