企業規模・業界別に考える経理アウトソーシング導入例

企業規模・業界別に考える経理アウトソーシング導入例

今や経理業務のアウトソーシングは数多くの企業で導入されています。一言で経理業務といっても、企業規模や業界の特性、また商習慣の違いなどによって様々な形式を取ることがあります。
自社がどうすべきかを決定するためにも、今回はそういった形式の違いにフォーカスして解説していきます。

icon経理アウトソーシングの導入タイプ

企業の経理アウトソーシングの導入には様々なタイプがありますが、主には以下のような3種類に分けられます。

1.単純作業のみ
例えば給与計算業務や帳簿への書き込みなど、属人的であるが企業の従業員がやるよりもアウトソースした方がコストを抑えられる場合に利用されます。
2.経理業務全般
経理業務全般の仕組みや法令対応などに至るまでの「経理に関する専門性」をアウトソース先に委託するという業務委託となります。専門知識を持つ従業員がいない、もしくは少ないという場合に実施されるアウトソース方法です。社内に専門家が少ないという事態は、緊急トラブル発生時にはリスクになり得ますので、できれば避けた方が良いでしょう。
3.パートナー的連携
会社の企業理念・経営理念を理解し、経理業務の最適化を行う、もしくは経営コンサルティング的な提言・アドバイスを行ってくれるというような事業者への業務委託となります。実務のアウトソースというよりも、企業の経営に関わる数字を共有し、業務を代行してもらいながら共に企業を成長させていくというイメージです。

iconベンチャー企業の成長に不可欠な経理アウトソーシング

上記で解説したタイプとは異なり、ベンチャー企業の経理アウトソーシングには別の特徴があります。ベンチャー企業は会社としての規模が小さいことがほとんどですので、一か月数千円~という格安の記帳代行会社などと契約し、経理人材の工数削減を行うことが一般的です。

経理業務は、社労士や税理士を含めた仕組み作りをすると、月あたり数十万円以上のコストになることもあります。成長過程のベンチャー企業にとっては痛い出費です。簡単な経理代行であれば、しっかりと作業設計をしていれば、数千円でその費用を抑えられる効果があります。ベンチャー企業の場合はこういった安価な導入事例が多いようです。

また、厳密にはアウトソーシングとはいえませんが、小規模の会社や個人事業主の場合、安価なクラウドサービスを利用するケースも増えてきております。クラウドサービスはアウトソーシングにかけられる予算や、従業員の数がそこまで多くないという場合に使われます。

現金取引のみアウトソーシングするという場合や従業員の交通費、立替費などを効率的に清算する場合など、クラウドサービスの経理代行の利用方法にはいくつかのパターンがあります。記帳業務すべてをアウトソースする、また売掛金や入金、出金を管理したい場合などにも利用されております。目的に合わせて小回りの利く点がメリットといえるでしょう。

クラウドサービスはサービス提供元によって機能や依頼できる範囲が大きく異なりますので、導入する場合はいくつかのサービスを比較検討することをおすすめします。

icon業界によってユニークなルールもフレキシブルに

経理業務はビジネスの根幹に紐づく重要な業務ですが、業界によって問題意識や解決すべき課題の性質が異なります。

例えば、大手飲食チェーンM社の場合は過去に店舗数の増加に伴って増えていた売掛金管理業務をいかに効率化するかという問題を抱えていました。同社は、まず自社で「売掛金管理業務」をシステム化しましたが、しかし逆にそれに伴うトレーニングなどが新たに発生してしまい、コスト削減効果が半減してしまいました。

そのような状況で、売掛金管理業務とそれに付帯する財務、経理業務を全てアウトソーシングし、委託先に事務所を移管、同システムを連携させることで施設費用や固定費などを削減することに成功したのです。また、毎月委託先と定例ミーティングを実施することで、インシデントやそれに紐づく課題の管理、ノウハウの蓄積にもつなげています。

また、1976年に設立されたMJ社は、日本においてペットケア製品、スナックフード製品、ドリンク製品の3つの分野で計12ブランドを展開していますが、2000年代中盤には、経理部に「派遣社員の入れ替えが激しく、研修コストが甚大になる」という問題を抱えていました。

そこで、派遣社員の多くが行っていた業務をアウトソーシングし、正社員が行う業務をレポーティング業務、法務的な与信管理、困難な判断業務、決算過程での未払い金の計上判断など、経営理念を理解して実行すべきものに絞った結果、コストパフォーマンスは大幅に改善しました。

このように、自社の抱える様々な問題・課題などに合わせてアウトソーシングは使われているのです。

iconまとめ

いかがでしたでしょうか。経理業務のアウトソーシングは、業種やその会社固有の背景、また大きさや成長度合いによって方法はいくつもあり、変化させることもできます。自身の会社にとって最適なアウトソーシングの方法はどれなのかを決め、過去の事例などをもとに委託先と相談しながら、アウトソースする内容を決定していきましょう。

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