実践マネジメント心理学

第59回:これから活躍する上司の条件:社会的パフォーマンスの良いリーダーが持つ5つの因子。

過ぎたるは及ばざるが如し?!

「外向性」が高い外向的な人は、内向的な人に比べて外界の機会・情報に触れる頻度が高くなります。外向的なほうが対人コミュニケーションもスムーズという側面もありますが、実はそれ以上に<行動量>=<出逢いやチャンスを得る機会の量>という側面の強さが、外向的な人の社会的パフォーマンスを高めやすくするのです。
一方で、外向性が高すぎる人は、衝動的、無秩序、無謀になりがちな側面もあります。特にネガティブな感情に対しては「6セカンズ(6秒数えることで情動が収まる)」などをうまく活用するようにしておきたいです。

「協調性」が高い協調的であることが、人間関係において大切であることは説明するまでもないでしょう。人は一人では生きられませんし、企業組織はチーム力を発揮できてこそ成果が出ます。そのマネジメントを任されているのが、上司である読者の皆さんですから。
ただし、協調性が高すぎると、相手の顔を見すぎて自分の行動ができなくなる人も少なくありません。自分の考え、軸はしっかり持つこと、アサーティブであることの大切さを認識しておきましょう。

「統御性・勤勉性」が高い統制的な人は、非統制的な人に比べて、根気よく物事に取り組む力、習慣化力が高い傾向にあります。決めたことをしっかりやり切る、継続することは、社会人にとっての<成長のレバレッジ効果>を当人にもたらします。
非常に良い気質ですが、念のため、あまりに統制が強すぎると、強迫観念〜やらねば〜が行き過ぎて過剰なストレスを抱えてしまったり折れてしまったりする危険性もあります。場合によっては、ほどほども大事ということは自覚しておきたいものです。

「情緒安定性」の高い情緒安定型の人は、神経質な人よりも、対人コミュニケーションで相手に安心感を与えやすく、また自分ごととしてはレジリエンスが高くなります。そもそもストレスを抱えにくく、心身的健康度合いが高くなりますね。
ただ、下手をすると「鈍感」「相手の気持ちに無関心」ともなりがちなので、そこだけは要注意です。

「開放性・知性」が高い開放的な人は、保守的な人よりも、新しいことに寛容、変化に強くチャレンジ精神が高い傾向があります。保守的な人の多くが持つ頑固さから解き放たれていることは、ビジネス上、組織人的にもメリットが多いでしょう。
ただし、あまりに開放性が高い方は、ともすると現実離れしたことを考えたり実行したりすることもありますので(それがイノベーションを起こしたりする訳ですが)、自分の考えや行動が周囲からどうみられているかという意識は大事ですね。

「ビッグファイブ」的、いい上司・幸せな上司。

社会的パフォーマンスの良いリーダーが持つと言われる5つの共通因子について紹介いたしました。

特長をまとめますと、

「活発な性格で」「誰とでも協調した行動が取れ」「何かを行うときには最後までやり抜き」「あまり悩んだり考え込んだりせず」「本質をつかむことや分析が得意である」リーダー

が、性格の良く、社会的パフォーマンスの高い、ご自身が(おそらく)幸せを感じている上司です。

さて、皆さんはいかがでしょうか?皆さんの会社の社長は、皆さんの上司はどれくらい当てはまりましたか?

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