実践マネジメント心理学

第58回:これから活躍する上司の条件:自分と部下を幸せにするリーダーが持つ4つの思考・行動パターン

【実践マネジメント心理学】 第58回:これから活躍する上司の条件:自分と部下を幸せにするリーダーが持つ4つの思考・行動パターン

こんにちは、株式会社 経営者JPの井上和幸です。
このコーナーでは、マネジャーの皆様が日々のマネジメントで役立てて頂ける実践的な心理学の理論と活用法、「科学的に上手くやる、人・組織の方法論」、をご紹介してまいります。
前回まで長らく「次の20年のマネジメント」について皆さんとともに考えてきました。それに基づき、今回から第60回までの3回にわたり「これから活躍する上司の条件」についてお届けします。今回は、部下を、またそもそも上司であるあなた自身を幸せにする4つの思考・行動パターンについてご紹介いたします。

昨今のビジネスパーソンを蝕む、5つの無力感。

アベノミクスも今ひとつ私たちの生活実感まで落ちてこないままに5〜6年が過ぎようとしています。一方ではAIが私たちの仕事を順次奪っていくとか。そのことの真偽はともかく、こうした流れが世のビジネスパーソンにえも言われぬ不安をもたらしていることは事実でしょう。

こうした時代を生きる私たちは、5つの無力感を感じながら日々働き過ごしていると言われます。

「学習性無力感」=どうせやっても無駄だよね…。
「学習性無能感」=自分の能力・チカラなんて、どうせこの程度…。
「学習性問題解決能力欠乏感」=どうせ自分にはこの課題や問題は解決できっこない…。
「学習性夢欠乏症」=どうせ叶わない夢なんて、持っても無駄…。
「学習性幸せ拒絶反応」=どうせ自分はさほど幸せになれるはずないし…。

これはポジティブ心理学の祖と言われるマーティン・セリグマン ペンシルバニア大学教授らの説ですが、確かに読者の皆さんご自身も幾つか思い当たるところがあるかもしれません。(全部当てはまるとちょっとキツイですね。)

さて、ではこんな無力感が蔓延している中で、私たち上司はどのように職場組織に臨めば良いのでしょう?

職場を元気、前向きにする上司。

先の通りのムードが蔓延しているにもかかわらず、そこここで現場を元気にしてくれる上司や社長は存在しています。彼らは何が違うのでしょう?

社長や上司に限定した研究ではないのですが、「人はどういうときに幸せを感じるのか」などの研究をされている<幸福学>の前野隆司 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授が、非常に興味深い調査結果を発表されています。

前野教授によると、幸せを感じる度合いの高い人には、次の4つの共通因子があるとのこと。

第1因子/「やってみよう!」因子〜自己実現と成長の因子
第2因子/「ありがとう!」因子〜つながりと感謝の因子
第3因子/「なんとかなる!」因子〜前向きと楽観の因子
第4因子/「ありのままに!」因子〜独立と自分らしさの因子

この4つの因子が総じて高い人ほど、幸せを感じている状態が多い・長いのです。
どうでしょう?皆さんの直感的にも、なるほどな、と感じるのではないでしょうか?

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