実践マネジメント心理学

第55回:次の20年のマネジメントを考える(「個」と「組織」の関係性について考える編 その3)

未来に向かいながら、原点回帰する。

このように「リーダーシップ3.0」「リーダーシップ4.0」を私たちはスタイルとして体現していくことが、今後の上司として良い歩みを実現するポイントになるでしょう。

それは、ある面、原点回帰の部分もあります。

特に21世紀に入ってから、日本企業は、機能的に、単一の会社として効率や成果をあげることを、アメリカ企業以上にやってしまった感があります。
それで職場がギスギスして、人間の営みではなくなり、コミュニティ意識が持てなくなって、悩みが増え、簡単に社員が辞めていくようになってしまった部分があります。
これは、むしろアメリカ以上に進んでしまったと言えるでしょう。(実際、米国企業の方が、会社でオフィサイトのイベントやバースディサプライズパーティをやったりしている割合が今や多いように思います。)

思えば、「リーダーシップ1.5」の時代は、上司と部下の関係も、「人間」と「人間」でした。運動会をやれば、上司が不格好に転んだり、思いのほか活躍したりしました。社員旅行に行けば、酔っぱらって裸踊りしたり、卓球が上手だったりした。あるいは、上司の家に行ってごちそうになると、実は奥さんに頭が上がらないこともわかった。そんな人間的な側面を見る機会がたくさんありました。しかし、今は、それがどんどん排除されてしまった。部下と飲みにいくのも憚られる。

いま、「稲盛流コンパ」や「ヤフーの1on1」などと注目されている<手法>は、なんのことはない、高度成長期の日本企業は大手から中小までほとんどの企業がやっていたことです。
「人」としてのあり方に改めて見つめ直しが起こりつつあって、ぐるっと時代が戻って来たのかもしれません。

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