実践マネジメント心理学

第54回:次の20年のマネジメントを考える(「個」と「組織」の関係性について考える編 その2)

【実践マネジメント心理学】 第54回:次の20年のマネジメントを考える(「個」と「組織」の関係性について考える編 その2)

こんにちは、株式会社 経営者JPの井上和幸です。
このコーナーでは、マネジャーの皆様が日々のマネジメントで役立てて頂ける実践的な心理学の理論と活用法、「科学的に上手くやる、人・組織の方法論」、をご紹介してまいります。
ここ数回、「次の20年のマネジメント」について皆さんとともに考えていくシリーズをお届けしております。今回は、その第5回、「個」と「組織」の関係性について考える編のその2です。

貴乃花親方VS小泉進次郎

前回の最後に、これから求められるのは、「組織の中にあって、ファイティングポーズを取れる個人。そのファイティングポーズにより、打たれ強くサバイバル能力の高い個人が、組織の変革をリードする」、そんなリーダー人材です。こう述べました。

昨年(2017年)11月、角界で日馬富士関が十両・貴ノ岩に暴行を加えるという事件が起き、その後、貴ノ岩の師匠、貴乃花親方やその場に居合わせた白鵬関までを巻き込んでの大騒動が、年が明けた1月に至るまで続いています。
日馬富士関が引退に至るというのはことの経緯からして(妥当なのか否かを私が判定する情報は持ち合わせていませんが)いたし方ないかとも思われますが、本件の怪異なところは、話題がその後、貴乃花親方と相撲協会理事会との確執のような方向に進んでいることです。

相撲協会を「企業」とみなせば、貴乃花親方は理事=役員となります。ここからの話は、あくまでもメディアで報道されているところから見える本件での動静をニュースで追っていての「見え方」ですから、裏側の積年の事情や内情を踏まえたものではないこと、事態の「真実」を語ろうとしているものではないことを、念のためご了解ください。

さて、その上で本事件に関連しての貴乃花親方の行動は、「役員」としては、少し如何なものかと思われる部分が多いと感じます。
ことの対応や報告を「自社内でまず行う」のが企業幹部、役員としての筋だと思いますが、理事会への報告などより先に初動では警察への報告を行っていたり、理事会からの会話の要請を一貫して誇示し沈黙を守り続けていたり。

これでは身内に敵が増えるばかりだよなぁ、という感じで、あにはからんや、協会理事会は結局、貴乃花親方の理事解任を決議するに至ってしまいました。

もちろん協会の古い体質、窺い知れない政治的なことなどがあるのだと思います。
しかし、貴乃花親方の行動のされ方、「会社」との向き合い方では、彼がもし今後に向けた革新的な考えや良いアイディアをお持ちだったとしても、それを協会に反映して打破されるということは、まずありえないでしょう。これでは「ファイティングポーズ」になりませんね。

貴乃花親方の行動と対比的に感じるのが、小泉進次郎さんの自民党内での行動や発言です。

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