実践マネジメント心理学
こんにちは、株式会社 経営者JPの井上和幸です。 このコーナーでは、マネジャーの皆様が日々のマネジメントで役立てて頂ける実践的な心理学の理論と活用法、「科学的に上手くやる、人・組織の方法論」、をご紹介してまいります。 前回から「次の20年のマネジメント」について皆さんとともに考えていくシリーズを開始しました。今回は、その第4回、「個」と「組織」の関係性について考える編です。
ライフシフト、働き方改革、生産性、と、この数年で「これからのキャリア」に関するテーマへの興味関心や取り上げられ方がぐっと強くなりました。 それだけ変革の真っただ中に、私たちの働き方は入りつつあるということの証左でもあるでしょう。 そのような中で、これからはもっと「個」が強くならなければならない。「組織」に縛られている働き方はもう古い。このような言われ方が多くなったように感じます。特に、いわゆる「フリーランサー」「クラウドワーカー」的な働き方を推奨している、実践している人は、ここを強く強調されますね。 一方で、経営者や人事責任者のインタビューなどからは、「最近の社員、特に若手は、基本的な組織行動もできなくなっていて、人材の劣化が激しい」「新卒採用で、社員としてまともに働ける人材を見つけることが、極めて難しくなった」というようなコメントが非常に多くなりました。 このように、「個」か、「組織」か、についての論争~ある面、特定のクラスター間における<闘争>とも言えると思います~が姦しくなってきました。 さて、これは、どちらが正しいのでしょうか?