実践マネジメント心理学

第50回:次の20年のマネジメントを考える(準備編)

【実践マネジメント心理学】 第50回:次の20年のマネジメントを考える(準備編)

こんにちは、株式会社 経営者JPの井上和幸です。
このコーナーでは、マネジャーの皆様が日々のマネジメントで役立てて頂ける実践的な心理学の理論と活用法、「科学的に上手くやる、人・組織の方法論」、をご紹介してまいります。
今回から、「次の20年のマネジメント」について皆さんとともに考えていきたいと思います。まずは今回、その準備編です。

「働き方」はこれから数年のホットトピックス。その中で、上司のあなたは------?

前回まで4回にわたり、いま話題の「100年時代の人生戦略」の中で、私たち上司世代は今後、どのようなキャリア戦略が必要なのかについて考え、まとめてみました。
今回からは、「次の20年のマネジメント」について、読者の皆さんとともに、これから起こることの予兆や事例なども見ながら、探っていこうと思います。

昨今、「働き方」に関連する話題を非常に多く目にするようになりました。
働き方改革、残業問題、ホワイトカラーエグゼンプション、AI、生産性、流通ビジネス・店舗ビジネスでの現場人手不足問題、HRテックブーム…。
挙げれば切りがありませんが、こうしたトピックスを目にしない日はいまやありません。

リーマンショック、東日本大震災という災禍を2010年前後に経て、2000年代の経済活況から一転、厳しい谷の時代がやってくるのかと思いきや、リーマンショック後に急激に落ち込んだ人材需要は、震災直後からみるみると上昇を続け、いまや戦後最高値を更新し続ける人手不足状況です。

特に松屋の深夜アルバイトでの「ワンオペ」問題に端を発した数年前から、ヤマトーアマゾンの配送問題などが表面化したこの1年に至って、「国内の労働者はどこへいってしまったのだろう?」というくらい、若手層からシニア層、現場従業員から本部コアスタッフ、我々が関与しているエグゼクティブ層に至るまで、「人が足りない!」の大合唱です。

一方ではAI技術が急速に進展してきたことから、「10年後にAI・ロボットが、いまの仕事の半分を奪う」というような予測論文や記事も多く飛び交うようになりました。
レイ・カーツワイル氏が唱えた「シンギュラリティ(技術的特異点)が2045年に到達する」という言説に、ソフトバンク・孫さんは、「これを見たい、ここまで現役経営者でいたい」とIoT関連・ロボット関連の数兆円単位の投資を加速させています。

当社のような人材・人事関連事業に携わっているものとしては、「AIによる人事革命・採用革命」ということも非常に多く言われるようになり、関連ベンチャーやサービスも様々登場しつつあります。
社員の人事管理・業務管理をクラウドで行いAIによってパフォーマンスを計測、人事評価に活用する。採用業務をAIに代行させる。AIによって社員の活躍予測や退職リスクを検知する、など。

さて、上司の皆さんにとって、上記のような様々な予兆や変化は、どのような関係を持っているでしょうか?
今回はまず、「次の20年のマネジメント」のあり方をリサーチする準備運動として、以下のことについて、ちょっと考えてみていただけますでしょうか。

・あなたの上司としての仕事に、今後、最も大きなメリットを齎してくれそうなものは、なんでしょうか?
・あなたの上司としての仕事に、今後、最もリスクとなりそうなものは、なんでしょうか?
・あなたが上司として仕事をするにあたって、マネジメントの仕方に影響を及ぼすと思われることは、なんでしょうか?
・あなたの上司としての仕事は、10年後、20年後、存在しているでしょうか?

……、いかがでしょうか。ぜひ次回までの1ヵ月間、上記4つの質問について、あなたなりの回答を書き出してみてください。
そのメモを手元に、今後の記事を進めていきたいと思います。

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