実践マネジメント心理学

第45回:究極の生産性向上策?!

暇こそ、生産性の最大の敵!

また、こうした状況への対処としては、こちらのほうが重要かもしれません。
それは、部下を「暇にさせない!」ということです。

仕事をどんどんメンバーに押し込みましょう!(ブラック企業にならない程度に。)

上司としては種々様々な仕事(の可能性、選択肢)があっても、本当は一番大事なことだけをやらせたいわけです。
十分な仕事量があり、それが「少し多め」なくらいであれば、無駄な作業に時間を割けなくなるので、必要なことだけをやるようになります。暇だと余計なことを考えたりやったりするので、実はよいことはありません。実際、少しリソースが足らないくらいのほうが会社も社員も健全です。
 
ここで気を付けたいのは、「残業はしない」、と決めておくこと(ゼロなのか、数時間内なのか、程度は、会社毎で異なるので自社に合わせて決めましょう)。
吉越さんが社長時代だったトリンプ社ではないですが、仕事は決められた時間内に終わらせる、そのために各自工夫すると決めてしまったほうがよいです。

くしくも昨今、「ブラック企業」問題が巷間で騒がれていますが、過剰労働といっても、生産性の低い仕事をしている人は、特に日本のホワイトカラーにおいては非常に多いです。(統計データでも明らかとなっています。)

ブラック企業という言葉は、実は状況理解がねじ曲がっていたり、危険な取り違えをしている面も少なくないと思います。

飲食業で営業時間が長いうえ、人が少なくてという物理的な過負荷状況はブラックになりやすいですし、営業ノルマがそもそもありえないような目標だとかパワハラが常態であるというのもブラックだと思います。

一方で、ちゃんとした仕事をきちんとやってほしいのに、ここでいう「本質的でないこと」にばかりかまけているとか、昼間はまったりしていて、夜になると元気になって仕事をし出すとか、業務の成果を上げようという努力はなく、ただ勤務時間をこなして給与をもらい続けているなど、これは本人が「ブラック社員」なのです。

そういうことは見分けた上で、必要な時間に仕事を終わらせるよう、「残業しない」ことを徹底させ、その上で、生産性重視で、本質的なことにフォーカスして仕事をしてもらう。
これが、私たち上司がなすべき組織マネジメントの本筋です。


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著者:井上 和幸 株式会社 経営者JP代表取締役社長・CEO    
現在は、経営者の人材・組織戦略顧問を務める。人材コンサルタントとして、経営人材の採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。 著書に『30代最後の転職を成功させる方法』(かんき出版)、『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)等。メディア出演多数。

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