実践マネジメント心理学

第42回:幹部クラスの、キャリアや案件を引き寄せる「営業術」②

「弱い紐帯」と「計画的偶然性」を活かせ

このことを知った上で、もうひとつ、次の理論をおさえておくと良いと思います。
それはスタンフォード大学のクランボルツ教授が唱えた「ハップンスタンス(計画的偶然性)理論」です。

キャリアの8割は予想外の偶発的な出来事によって決定されるという論で、これを活かすか見逃すか、しっかりつかむかもまた、あなたの人生を大きく左右するでしょう。

キャリアには「目的型(最終ゴールをイメージし目指す)」と「展開型(目の目の一歩一歩の結果に応じる)」の2つの考え方があります。

どちらが正しい歩み方なのでしょうか。

人にはタイプがあり、ゴールから遡って取り組み方が得意だという人もいれば、それは苦手で目の前の現実に向き合ってコツコツ歩みたいという人もいます。

私見ではありますが、結論としては、「目的型」「展開型」どちらか、ではなく、「目的型」+「展開型」のミックス型が正解、と今のところ考えています。

明治維新の立役者、阪急電鉄や宝塚歌劇団をはじめとする阪急東宝グループ(現・阪急阪神東宝グループ)の創業者である小林一三氏の言葉に、次のようなものがあります。

「将来への志は高く持ちなさい。そして、日々の足元のことをしっかりとやり遂げることが、その志に到達する最も近道なのだ」

将来の目標・志を持ち、日々、目の前のことに120%、150%情熱を注いで取り組む。

そうしていれば、あるとき、「弱い紐帯」と「計画的偶然性」によって、あなたのキャリアや商談、引き合いの獲得は、知らず知らずのうちに、あなたが望む方向へと切り拓かれていくことでしょう。

さて、次回はこのシリーズの締めくくり、「引き合い獲得編」です。お楽しみに。


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著者:井上 和幸 株式会社 経営者JP代表取締役社長・CEO    
現在は、経営者の人材・組織戦略顧問を務める。人材コンサルタントとして、経営人材の採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。 著書に『30代最後の転職を成功させる方法』(かんき出版)、『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)等。メディア出演多数。

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