等級制度の構成は、それによって実際に制度を運用する場面ではそれが大きな違いとなって表れてきます。
例えば年功的な運用が弱い制度にした場合、ランクアップに際しては昇格要件を設定し、それを満たしているかを判定するために、何らかの評価や審査という手続きが必要になってきます。多くの場合はレポートと面談、中には適性テストのようなものを組み合わせる形になると思います。
この審査の過程を通じて、在籍等級と担っている職務との適合性や適格性を測ったり、本人の意識づけを行うなど、動機づけする上では良い機会になりますが、審査期間を要しますし、審査に関わる人の時間や労力など、制度運用の負荷は高くなります。