人事の打ち手

第6回:ビジネスの基本であるコミュニケーションの指導法

重要さに気づかない人が増えている

ところが、仕事上でコミュニケーションの重要性に気づいていないビジネスパーソンが増えています。

「大事なスキルは問題解決力、論理的思考、整理法かな?コミュニケーションなんて誰でもできることでしょ」

と軽視して学ぶ努力をしない、避けるのです。それで仕事が上手くまわればいいのですが、世間は甘くありません。些細なコミュニケーションの間違いから仕事が上手くいかない、上司から叱られた、職場の人間関係まで悪くなった・・・などとトラブルが職場のあちこちで発生するようになりました。

当方のまわりでも上司から仕事の報告が下手だと注意されて自信喪失、転職を希望などと仕事コミュニケーションが原因で悩みを抱える20代ビジネスパーソンがたくさん相談にきます。

コミュニケーション力は学んで成長できる

「仕事で上司と話すことが恐くて出来ない」

などと仕事コミュニケーションに恐怖に感じると話す人さえいました。それだけ本音ではコミュニケーションに苦手意識を持つ傾向が高まっているのでしょう。

では、昔と比較して仕事コミュニケーションのスキルが下がっているから問題が起きているのでしょうか?これは、よくイマドキの若者を揶揄するときに指摘されることでもありますが、

     
  • ①ネット/メール文化の発達
    ⇒友人同士が利害関係無く横でつながり会話する機会が増えた
  •  
  • ②少子化、核家族化
    ⇒礼儀が求められる会話を避けたまま社会人になる傾向

などが原因。若いうちに幅広いジャンルの人々とコミュニケーションをする機会が少ないから、年配の上司と対峙すると緊張する、話し方がわからないのも仕方ないのかもしれません。

ただ、それが事実なら昔以上に仕事上のコミュニケーションを学びスキルアップに励む必要がある・・・とも言えます。

そこで、社会人になり職場で求められるコミュニケーションを徹底的に教育する会社が増えてきました。マナーや挨拶だけでなく、報告・連絡・相談に関する基本。あるいは、営業であればお客様と打ち解けるためのアイスブレイクの研修。取材中に仕事上のコミュニケーションを会社が指導してくれたおかげでのいい仕事を連発している若手ビジネスパーソンに何人も遭遇しました。

これまで出来て当たり前と考えられてきた仕事上のコミュニケーションも指導が必要な時代になったことは事実として受け止めないといけないのでしょう。


【バックナンバー】

     
高城孝司 著者:高城 幸司 株式会社セレブレイン 代表取締役社長    
1964年東京生まれ。同志社大学文学部卒業後リクルート入社。営業現場では常にトップセールスマンに。96年独立・起業情報誌「アントレ」を創刊。事業部長・編集長を歴任。2004年に自ら独立をし、株式会社セレブレインを設立。経営・人事戦略コンサルティングを手がける。『営業マンは心理学者』(PHP研究所)など、著書多数。
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