「管理」で捉える総務業務
第8回: 契約の締結に関する管理

債権債務の関係を中心に想定され得るリスクを明確にする

そして、甲乙間の債権債務の関係を明確にして、それぞれのやるべきことと、それがなされなかった場合のペナルティ、不可抗力で生ずるリスクについて明示しておきます。

先に明確にした業務フローのなかで、どのようなリスクが想定されるか。そして、そのリスクは何により、つまり、どちらの過失で生ずるのか。
或いは、不可抗力で生ずるリスクは何かを明確にします。過失により生ずるものであれば、その予防策をそこにおいて講じる必要があります。
不可抗力で生ずる場合は、保険や代替手段などの対策を検討しておきます。

また、ペナルティについては、自社に対するものが厳しいものであれば、契約締結前に緩和できないか、緩やかな文言、或いは、削除できないか交渉します。

「これは契約ですから、実際にそうなっても、その時協議しましょう。」と、実際の場面では相手に言われてしまうことがあるかと思いますが、印を押してしまったら、最後です。
先の言葉を文面にして双方で残しておかない限り、その効力はない状態です。

次回は、防災対策について「管理」というキーワードでそのポイントを整理してみましょう。

【バックナンバー】

著者:豊田 健一 『月刊総務』編集長    
早稲田大学政治経済学部卒業。株式会社リクルート、株式会社魚力で総務課長などを経験後、ウィズワークス株式会社入社。現在、日本で唯一の管理部門向け専門誌『月刊総務』の編集長を務めると同時に、ウィズワークスの社内組織、ナナ総合コミュニケーション研究所所長として企業のインナーコミュニケーションを研究。一般社団法人ファシリティ・オフィスサービス・コンソーシアムの理事や、総務育成大学校の主席講師も務める。一方、10余年におよぶ社内報編集経験から、多業種の社内報創刊・リニューアルをコンサルティング。ウィズワークス社内報事業部長を兼任。
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