実践マネジメント心理学
第5回:成功法則:「経営者力」を決定付ける5つの力!

「決める力(決断力)」

「決める力」とは、決断力です。
リーダーというのは毎時間、毎分毎秒が、決断の連続です。

決め方にもその経営者の個性が出ます。一人で決める人、衆知を集め合議する人、さまざまです。

決められないトップやリーダーがいると、組織は混乱や停滞をきたします。向かうべき方向を得られない組織は、迷走するか、動けなくなるかのどちらかです。

20世紀型大企業に多いのが、決断の段階での“意思決定のタライ回し”です。

「あの役員は、どう言ってるんだ?」
「皆がよいというなら」
「先に副社長に聞いてみてくれ」

決めないということもひとつの意志決定です。しかし、それがどんな災いをもたらすか、過去に世間を騒がせた偽装問題、粉飾問題や大型倒産などに見てとれますね。どれも、意思決定の先送りがもたらした悲劇です。

また、そもそもの偽装問題や先の粉飾決算の勃発自体は「間違った決定」による悲劇です。 ただ決めればよいというわけではないのは、当たり前のことです。

「決める力」のトレーニングは、何でも自分で決める癖をつけるところから始まります。それこそ、日常のあらゆるところで即決を自分に課すのです。自分なりの理由づけも忘れずに。

例えば、食事時、「僕も同じものを」はナシです。なぜ自分はハンバーグを注文するのか、無理やりにでも理由をひねりだしてください。「この店の名物だから」「給料日だから自分の好物を」「しばらく肉類を断っていたので」なんでも結構です。

決断できる人とは、自分のなかに判断基準を明確に持っている人のこと。その基準を養うための、基礎トレーニングです。

「やり切る力(業務遂行力)」

「やり切る力」とは、業務遂行力。絵に描いた餅で終わらせない、決めたことを徹底的に実行する力です。

物事は、当初描いた通りに進むとは限りません。むしろ、そうはいかないことのほうが多いでしょう。そのときに「やっぱり駄目だった…」「あいつの意見は違うと思うんだ」などと投げ出してしまったり、他人に責任をなすりつけたりする経営者も少なくないように思います。

できる経営者、成果を出している経営者は、こういう局面での踏ん張りが素晴らしい。「そうか、やっぱり、ここはうまくいかないか。では、こうしてみようじゃないか!」と速やかにチューニングを行い、軌道修正した施策を実行に移します。まるでゲームを楽しむように事業ステージをクリアしようとする力は、現場を勇気づけ、成功への道を切り開きます。

「やり切る力」を鍛える方法ですが、まずは、「いきなり最終ゴールを目指さないこと」を習慣づけてください。大きなゴールは、小さいゴールにブレイクダウン。「月間売上●●万円」よりも「週間売上げ●●万円」のほうが、さらには「1日の営業件数●件」のほうがより具体的で、達成しやすいゴールです。

「やり切る」にはあまりにハードルが高いと思えるゴールであっても、こうした小さいゴールに細かくブレイクダウンしていけば、達成するのは容易なのです。

ここまでに挙げた3つの力が、経営者力のコアとなる力です。

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