実践マネジメント心理学
こんにちは、株式会社 経営者JPの井上和幸です。 このコーナーでは、マネジャーの皆様が日々のマネジメントで役立てて頂ける実践的な心理学の理論と活用法、「科学的に上手くやる、人・組織の方法論」、をご紹介してまいります。 第11回は、認知フレームの話です。
「いくら口を酸っぱくして言っても、まったく現場から意見や提案が出てこないんです。本当にうちの奴らは、やる気がなくて…。」
先日、ある経営者の方からそんなお悩み相談を頂きました。 その社内情報などを詳しく伺ったところ…僕には、なぜ、その会社の社員の皆さんが意見を言わないのか、改善改革提案を行なわないのか、すぐに理解できました。
過去に一度も提案が出たことがないのですか?と社長に質問すると、 「うーん、一昨年だったかな、一度、若手の課長が新商品の企画提案書を持ってきてね。見てみたら、なんというか、顧客のことなどまったく考えられていない甘いもので、その場で叱りつけてやりましたよ。」
たまに何かを言うと思えば、箸にも棒にもかからない内容で、本当にうちの社員のレベルの低さにはほとほと情けなくなるばかりです、と某社長。
読者の皆さんは、もうお気づきかと思います。これでは社員は、意見・提案などしなくなりますよね。。