うららかな秋晴れが続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか? このコラムをお読みくださっている皆さまも、 日々多くの方との出会いやコミュニケーションがあることかと思いますが、 その多くの出会いの中で、このように感じることはありませんか? このコラムでは「伝える」コミュニケーションの秘訣についてご紹介してまいります。
「なんだか、この人とはあわないな」「話が通じている気がしない」「一生懸命話しているのに、この態度は何なのだろうか…」
正直申し上げますと、私自身まだまだ未熟な人間ですので、そのように感じるときが多くありますし、特に仕事の話でかみ合わない際などは、「何でわからないのだろう? やる気が無いんじゃないか?」などと、腹立たしく思ってしまうことさえあります。
“なんでわからないんですか?”と言っても意味がありません。“わかろうとしてます?”と聞いても関係が悪化するだけ。…とは言え、無視することも出来ない。
そのような時に皆様ならどうしますか?
伝えたいことが相手にうまく伝わらない時、私自身が意識しているのは、『相手の感情にあわせる』ということです。
「その人」は今までの経験に基づいて、話したり、ある態度をとったりします。つまり、「過去の経験」というフィルターがかかっているのです。例えば、「昔、新しいことをやってみたけどダメだった」という経験があれば、もし、今新しいことに取組むべき場面だとしても、「過去の経験」というフィルターが邪魔して、「また絶対にダメだ」というフィルターでしか物事を判断できなくなってしまうのです。
残念ながら、このフィルター外さない限り、どんな言葉もノウハウも右から左なのです。しかし、普通に話しているだけでは相手に「どんなフィルター」があるのかすらわかりません。
そこで、相手の感情にあわせる必要があるのです。