面白いことに、ある国立大学では、社長自ら英語でプレゼンしたことで、数週間前に同じく説明会に来た業界最大手のR社より「有名で巨大な会社」と思われ、応募が殺到しました。
思わず苦笑する話ですが、翻って日本の大学生の就職活動を見るに、過剰な情報が流れていることが却って彼らを苦しめているのではないか、と感じました。日本の閉塞感が語られて久しいですが、その要因の一つには情報過多があるのではないでしょうか。
そもそも、未熟で無知な就職活動生が、企業の外面に踊らされて両親など過去の人たちの評価軸で企業選定を行う今の就職活動は、どう考えても不健全です。このままだとこの変化の時代に、日本は人材競争で負けてしまいそうです。
ベトナムでは大学が学生の就職活動を支援しているのですが、そのレベルは担当者によってずいぶん差があります。従って、学生の知りうる企業情報は、担当者次第ではかなり限られてしまいます。ましてや、その中で日本で働くことを選択するのはとても難しいことのはずです。
それでも彼女たちの瞳はキラキラと輝いており、未知なるものへの挑戦というモチベーションはかくも美しいものか、と感じた次第です。