人材定着のノウハウ

⑥行動へ向け、意思決定を促すために知っておくこと

各タイプ別、意思決定サポート法

Aタイプ
意思決定の際に、比較的ビジネスライクに徹し、なおかつ素早い決定ができるこの手のタイプ。クールで自信家、いわゆる唯我独尊的な振る舞いをしがちなタイプです。この手のタイプの部下に対しては、あまり指示的にならず、部下に主導権を握らせて、意思決定をさせることをお勧めします。理由としては、プライドが高く、指示・指導されることを嫌う傾向が強いからです。またクールなタイプなので、あまり情緒的なサポートも逆効果になる場合があります。必要最低限のコミュニケーションに徹し、遠くから見守る姿勢が必要です。

Bタイプ
意思決定の際に、比較的周囲の人間関係を重視し、なおかつ素早い決定ができるタイプです。直感的、直情的に意思決定することがありますので、時には冷静にじっくりと時間をかけて、意思決定させるサポートも必要かもしれません。周囲の期待や評価を行動の源としている傾向が強いので、上司から期待や、要望をストレートに伝えることで、一気にドライブがかかることもあります。チームのムードメーカー的な存在になりえるこのタイプは、「うまく活かす」ことで、チーム全体の士気高揚にもつながります。前向きな意思決定をサポートしていくことが必要でしょう。

Cタイプ
意思決定の際に比較的周囲の人間関係を重視し、なおかつ意思決定にじっくり時間をかけるタイプです。常に周囲と協調的に関わり、衝突することを回避します。自分の意思を表に出さず結果的にストレスを抱える傾向がありますので、上司の対応としては時には背中を押したり、手を差し伸べてリードしていくことも必要です。ただ。あせって急かすことは禁物です。あくまで、本人のペースを大事にし、サポート役に徹していきましょう。「常に協力する」という姿勢を見せることで、部下はあなたに信頼を寄せることでしょう。

Dタイプ
意思決定の際に比較的ビジネスライクに徹し、なおかつ意思決定にじっくり時間をかけるタイプです。いわゆる「石橋を叩く」タイプです。物事を多角的、客観的に捉え、じっくりと時間をかけて意思決定をしていきます。Cタイプとは違い、自分なりに明確な決定基準を持っていますので、こちらからあえて積極的に関わっていく必要はありません。むしろ答えを出すまで、じっくり待つという腹決めが必要でしょう。

自分と相手のタイプを見極めて効果的なサポートを!

大切なことは、意思決定にはさまざまなタイプがあるので、自分の「ものさし」で相手に判断基準を押し付けないことです。チーム内を活性化させ、常に成果を出し続けるためには部下の自発的な行動を促進していくしかありません。そして、その行動に向かうための「意思決定サポート」。
部下を活き活きと動かすための、上司の隠れたマネジメントスキルと言えます。


【バックナンバー】

著者:田原 洋樹
株式会社オフィスたはら代表取締役 人材育成コンサルタント
   プロフィール    
JTB時代は常にトップセールスとして実績を残し、2005年に当時の史上最年少マネジャーに就任する。2007年にリクルートマネジメントソリューションズの人材開発トレーナーに転身、4年間で1万人に研修トレーニングを実施。2011年に法人設立。著書『1年目から結果を出し続ける!営業マネジャーが必ずやるべきこと(日本実業出版社)』
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