人材定着のノウハウ

④部下が取り組む課題を整理する

問題の種類を見分ける

育成上の問題と言っても、実際は数多くの問題が複雑に絡み合っています。
上司の立場では、複雑化した部下の問題をいくつかのカテゴリーに整理をすることから始めます。

【一般的に育成上の問題として考えられるのは】
①環境や体制の問題(仕事の割り当て・計画・要員・職場環境など)
②本人固有の問題(知識・スキル・スタンスなど)
③マネジメントの問題(コミュニケーション・評価・指導など)

要因分析・課題設定

問題を整理したら、次にそれぞれの「問題」の要因を分析していきます。
要因が解らなければ、その解決方法も見出せません。
要因分析をする上では、下記のポイントは必要です。

【要因分析のポイント】
①多くの情報(例えば第三者からの情報)から客観的、多角的に分析する。
②ロジックツリーなどのフレームを活用する。
③決めつけないこと(分析事項はあくまで仮説であることを念頭に)

要因が分析出来たら、次にそれぞれの問題に課題を設定していきます。
※ここで言う「問題」とはギャップが生じている状態のこと。課題はその問題を解決するために設定した(課した)テーマとお考えください。
(例)問題:残業が慢性化している 課題:効率的に業務をこなす

部下と課題を共有する

課題を設定したら、これをそのまま部下に落とすのではなく、「育成面談」を設け、部下が納得して、課題解決に向けて取り組もうとするか否かを見極めなくてはなりません。
多くの職場では「この通りに実行しなさい」と設定した課題を一方的に押し付けるあまり、結果的に部下のモチベーションを下げてしまうケースが散見されます。

上司が仮説として捉えた育成課題を、部下と摺合せをしていくプロセスが必ず必要となることをお忘れなく。


【バックナンバー】

著者:田原 洋樹
株式会社オフィスたはら代表取締役 人材育成コンサルタント
   プロフィール    
JTB時代は常にトップセールスとして実績を残し、2005年に当時の史上最年少マネジャーに就任する。2007年にリクルートマネジメントソリューションズの人材開発トレーナーに転身、4年間で1万人に研修トレーニングを実施。2011年に法人設立。著書『1年目から結果を出し続ける!営業マネジャーが必ずやるべきこと(日本実業出版社)』
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