今、知っておきたい総務のキーワード
「広報というのは、経営そのものだと思わないといけません。」これは、元経団連会長平岩外四氏の言葉です。一般的に、「広報」といった場合に、「知らせる」こと、という意味に捉えることが多いかと思います。しかし、それはあくまでも狭義の広報でしかありません。広義の広報とは、「組織と社会との望ましい関係作り」、そのための考え方であり、行動のことです。
広義の広報「組織と社会との望ましい関係づくり」。
これは、企業とステークホルダーとの間に良好な関係を築くこと、このように言い換えることができます。
ステークホルダーとは一般的には、株主、取引先、顧客、地域、行政、そしてそこで働く社員も含みます。これらのステークホルダーとの良好な関係を築き、そして維持していくことが広報そのものなのです。
CSRの時代、多くのステークホルダーとの関係作りである広報活動は、CSR活動の根幹をなすものです。
そのためには、企業とステークホルダーとの相互理解が必要となってきます。各ステークホルダーの状況を理解し、どのように思われているのか、どのような要望があるのかを把握するとともに、経営理念や現在の状況等、企業自身のことも理解してもらう必要があります。
つまり、それは企業とステークホルダーとの間で「コミュニケーション」が成立することになるのです。