給与アウトソーシングとは?そのメリット

給与アウトソーシングとは?そのメリット

毎月必ず発生する、給与計算。給与支給日前になると、給与計算のために経理担当者が残業せざるをえないという企業も多いのではないでしょうか。給与計算というのは大切な業務であることは間違いありませんが、給与計算ソフトへの入力や給与明細の発行など、業務量が多いわりに誰がやっても同じ結果がでる「作業」です。
こうした定型業務のために、貴重な人材の能力を費やすのは非効率的です。近年、企業を取り巻く環境に厳しさが増すなかで、ビジネスの「選択と集中」を加速するという考え方から、給与計算をアウトソーシングしコア業務に注力する企業が増えています。

icon「給与アウトソーシング」普及の背景

給与計算のアウトソーシングは、もともと職域の線引き意識が強く、弁護士や会計士といった外部の専門家に業務をアウトソーシングする文化がある欧米から普及したサービスです。特に、州ごとに税制が異なり、給与計算が複雑になりがちな米国で広まりました。

日本でも、大手企業を中心にグループ企業内での給与計算をまとめて行う「シェアードサービス」は早くから存在しましたが、情報セキュリティの観点から、人事に関わる業務を外部にアウトソースすることに抵抗を感じる企業が多く、給与計算のアウトソーシングは進みませんでした。しかし2000年以降、企業のコアコンピタンスを活用し、業務の「選択と集中」を進めるという考え方が一般的になると、給与計算も「BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)」の一環として外注する動きが広まりました。

矢野経済研究所が2015年に発表した調査によると、給与計算業務のアウトソーシング率は未だ約2割程度ながら、国内企業の従業員の定年退職増加による人手不足や、マイナンバーの導入による業務の煩雑化などで、給与計算のアウトソーシングサービスへの需要はますます高まる見通しです。

icon給与アウトソーシング活用のメリット

給与計算をアウトソーシングする最も大きなメリットは、コスト削減です。自社内で作業した場合、経理担当者の人件費のほか、給与計算に不可欠なコンピュータソフトの開発・運用・保守費用などが含まれます。一方、アウトソーシング企業は、複数企業から同様の業務を受注することでスケールメリットを生かし、こうしたコストを低減しています。

また、労務関連法規や制度は毎年のように改定されるため、人事担当者や経理担当者への研修コストもかかります。さらに、給与計算は毎月必ず発生する業務なので、もし担当者が退職したり、産休・育休・介護休暇などで不在になったりした場合でも穴をあけるわけにいかず、常に人材を待機させておかねばなりません。とくに、繁忙期である年末調整の時期などは、一時的にスタッフを増員する必要にも迫られるかもしれません。

給与計算をアウトソーシングすることは、月末や年末の繁忙期をなくし、業務量を平たん化することにもつながります。

icon給与アウトソーシングでどの程度コスト削減できるか

具体的に、給与アウトソーシングでどれくらいのコストが削減できるか見ていきましょう。

icon給与計算を内製化した場合

例えば、経理担当の正社員1人が5日間かけて給与計算業務にあたるとします。正社員の給与を時給換算すると2000円とします。2000円/時×8時間×5日間×12カ月=96万円と、年間100万円近いコストがかかっていることがわかります。賞与や年末調整といった繁忙期はさらに業務時間が割かれますし、上述したような給与計算ソフトの保守費用といった目に見えない費用やリスクも含めると、さらにコストは上乗せされているはずです。

icon給与計算をアウトソースした場合

一方、アウトソーシングした場合だと、給与計算に関わる費用がすべて外注費用となってあらわれるため、費用の「見える化」につながります。

iconコスト削減だけじゃない!給与アウトソーシングのメリット

給与計算をアウトソーシングすることで得られるメリットは、これだけではありません。

中小企業や立ち上げたばかりのベンチャー企業など人事制度が未成熟な企業では、専任の担当者が給与計算をしているというのはまれです。多くの場合、総務・経理担当の社員、もしくは経営者自身がほかの業務を担当しながら、給与計算も担当しているというのが実情です。定型業務をアウトソーシングすることで、社員がコア業務に集中できるようになります。また、中小企業やベンチャー企業では、残業代に対する意識が低い企業も多く存在します。

しかし、給与計算をアウトソースするということは、そのもとになる給与データ、労務管理データをきちんとまとめ、アウトソーシング企業に渡さなくてはいけません。そのため、残業時間の管理、労務管理に対する意識が向上し、残業時間の削減や社内コンプライアンスの強化につながると考えられます。

iconまとめ

ここまで、給与計算をアウトソーシングすることによるメリットについてお伝えしました。目に見えるコスト削減だけでなく、企業体質の変化やコンプライアンス強化といった効果もあることがおわかりいただけたのではないでしょうか。

企業間の競争が激化する昨今、経営基盤の強化のために、給与計算アウトソーシングサービスの導入を検討してはいかがでしょうか。

  • ようこそゲストさん
  • 無料会員登録をすると、多くの便利な機能がご利用いただけます。
  • ログイン
  • 新規会員登録
PAGE TOP