実践マネジメント心理学

第48回:100年時代のキャリア戦略(後編 その1)

【実践マネジメント心理学】 第48回:100年時代のキャリア戦略(後編 その1)

こんにちは、株式会社 経営者JPの井上和幸です。
このコーナーでは、マネジャーの皆様が日々のマネジメントで役立てて頂ける実践的な心理学の理論と活用法、「科学的に上手くやる、人・組織の方法論」、をご紹介してまいります。
前回、前々回に続き、いま話題の「100年時代の人生戦略」の中で、私たち上司世代は今後、どのようなキャリア戦略が必要なのかについて考えます。その結論とは?今回と次回で、その答えをご覧頂きたいと思います。

70代までお金を生み出すために、30代の内に「人生設計力」を身につけよう

30代は人生の転機。ここで一生が決まると言っても、決して言い過ぎではありません。少なくとも、その方向性は30代で、よくも悪くも固まります。

30代は仕事の自信も持てるようになり、足場が固まってくるときです。先の展望も明らかになってきて、一方でまだまだ気持ちに余裕を持てる時期でもあります。

40代に入ると、焦りを感じ始める人が多いのも事実です。40代、50代になって何かを始めたり、チャレンジをスタートするのは「出遅れ感」があります。よいコンディションで、先んじて自分のキャリアを仕掛けるには、30代を逃してはいけないのです。

30代のうちに、いままで社会人としての歩んできたことを棚卸しし、これから先30年についての展望を描き出しましょう。
年齢とそれにまつわる各種(結婚、子供の誕生・入学・卒業など)の行事は基本的に予測できるイベントです。一方、自分が描く仕事上の目標やイメージについては、あくまでも現時点での予測であり願望になるので、必ずしもその通りになるというものではありません。

ライフビジョンを描くことはとても重要なことで、設定した目標に向かって必要な努力や投資を行なわなければ、理想に到達することはないでしょう。

ただし、キャリアビジョンやライフビジョンのようなものは、固執しすぎるとよくないのも事実です。

今日、描いたビジョンが、そこへ向かって3年、5年と頑張った結果、その3年後、5年後の地点に立つと、また違った、新たなビジョンが見えてきたりするものです。

つまり、キャリアビジョンは、常に見直したり、描き直しながら、想いを馳せつつ楽しみつつ、自分への期待をもって上書き更新し続けるものなのです。

大切なのは、こうした姿勢と習慣を30代のうちにしっかりと身につけ、展望を抱きつつも目の前の業務に邁進することです。
この「人生設計力」を30代の内に身につけていれば、40代以降で様々な局面があったとしても、前向きに、自ら方向軌道修正や戦略転換をしつつ乗り切っていくことが可能となるのです。

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