実践マネジメント心理学

第46回:100年時代のキャリア戦略(前編)

私たちは、70歳まで働き続けなければならなくなった

さて、先ほどの論点ですが、希望通りに新たな場で50代、60代とマネジメントの第一線で活躍できる場を見事につかみ、満足いく人生を踏み出す人と、あいにくそれをつかめない人。
その差は、どこにあるのか、という話でした。

結論から述べれば、結局のところ、勝負は50過ぎの時点で決まるのではなく、それまでの歩み、特に30代以降の仕事の歩み方によるところが非常に大きいのです。

現在、定年年齢は60歳から65歳へ引き上げられる経過期間にあり、年金受給開始年齢も、生まれ年毎に徐々に60歳から65歳へ引き上げられています。

定年も年金も、早晩、70歳まで更に引き上げられるだろうという見解が専門家から多く聞かれます。
高齢化社会での労働力確保の問題、年金制度の破綻危惧の問題と、先行きの暗い話も多く待ち受けているのが、私たちがこれから向かう日本の未来なのです。

一方で、医療や生活技術の進歩による長寿化と高齢者の若返りは、未来への明るい側面と捉えられます。今や60代の方々とお会いすると、気持ちも体力も外見も、少し前の50代か40代後半くらいのような方々がとても増えました。

社会の必然からも、世代の若返りという前向きな要因からも、すぐ目の前に「70歳まで働く」時代がやってきています。

つまり、20代で社会人デビューをしてから60代の終わりまで、「社会人人生50年時代」、長期戦での働き方・キャリア戦略が今、私たちに問われているのです。

「ビジネスマン人生50年」の理想の戦略とは?

私たちはいやがおうなく、これまでの世代よりも10年長く働く設計を求められています。この現実にしっかりと向き合っている人は、そう多くないのが現実です。

定説に「35歳転職限界説」というものがあります。

その言葉通り、転職をするなら35歳までが限界。この年齢を超えると、企業はどこも応募者を採用してくれない、というものです。

今もこのフレーズを信じて、34歳で焦って駆け込みご相談にいらっしゃる方は少なくありません。
果たしてこれは、今も真実なのでしょうか?次回、そこから確認してみたいと思います。

(続く)

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