実践マネジメント心理学

第30回:若々しい人、老ける人、幼い人。

【実践マネジメント心理学】第30回:若々しい人、老ける人、幼い人。(井上 和幸)

こんにちは、株式会社 経営者JPの井上和幸です。
このコーナーでは、マネジャーの皆様が日々のマネジメントで役立てて頂ける実践的な心理学の理論と活用法、「科学的に上手くやる、人・組織の方法論」、をご紹介してまいります。
第30回は、2016年年明け、新年会シーズンでもあり、またこれから年度替わりのタイミングで同窓会なども多々開かれたりしますが、マネジャーの皆さんも旧友と久しぶりにお会いされるなどということもあるのではないでしょうか?そんなときの、お互いの印象について触れてみたいと思います。

挑戦から逃げ続けてきた人は「老ける」のが早い?

昔の取引先や同級生などとの久しぶりの再会の場面にて。「あ、印象変わったな」と思うこと、ありますよね。そんなときは、人間観察のチャンスです。その印象の変化にピントをあわせて、くわしく観察してみましょう。

特に、まるで若返ったような印象のある人に注目です。

僕の経験上、こんな人がいました。

昔は何でも「自分が自分が」で、他人の力なんて当てにしない鼻持ちならない人間だったはずが、久しぶりに会ってみると、実に「いい奴」に変わっていたのです。どちらかといえば人を批判することが多かったのに、

 「○○のおかげだよ」
 「○○に何度も助けてもらったんだ」
 「ひさしぶりに井上に会えて、本当に嬉しいよ」

などと人を立てる言葉を連発。しかめ面も消えて、いつもニコニコ、柔和な顔をしています。明るく、肌つやも良さそうで、まさに10歳くらい若返っている印象がありました。

かつての彼と今の彼、どちらと付き合いたいかといったら、もちろん断然、今の彼。

彼に何が起こったのか、詳しく聞き込んでみると、僕と会わない数年の間にさまざまな人生経験を積んでいたことがわかりました。挑戦し、壁にぶつかり、ときに挫折しそうになりながらも何とか乗り越えられたとき、人は劇的に成長します。彼も、そうでした。多くの人に助けてもらうなかで、人は一人では生きていけないこと、周囲の人間の頼もしさ、優しさに気がついたというのです。

ただ漫然と日常を過ごしている人には、こうした劇的な変化は起きません。

優秀だったはずの人間と久しぶりに再会したとき、どこか老けたような印象を持ったら、その可能性を考えるべきでしょう。挑戦なき日常に、成長はあり得ないのです。

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