実践マネジメント心理学

第28回:「経営者のように考えよ!」とは?

【実践マネジメント心理学】第28回:「経営者のように考えよ!」とは?(井上 和幸)

こんにちは、株式会社 経営者JPの井上和幸です。
このコーナーでは、マネジャーの皆様が日々のマネジメントで役立てて頂ける実践的な心理学の理論と活用法、「科学的に上手くやる、人・組織の方法論」、をご紹介してまいります。
第28回は、上司のあなたも、部下に無意識的に言っているかもしれない、「経営者的に考えろ」「経営者の目線で動け」について、「でも、それって一体、具体的にはどういうこと?」について考えてみたいと思います。

「もっと目線を上げて考えてみろよ」とは言うものの

「なんだ、この提案は!営業部の都合しか考えていないじゃないか!もう少し、経営者目線で考えるようにならないものなのか、いい歳して。」

某新商品プロジェクトについて、営業プロモーションの企画をせよと事業部長から指令があり、部長のあなたは課長と主要な営業メンバーとで2週間、プランを練って、事業部長に提案しました。すると、上記の大目玉…。

(「えー、そんな。営業部としての考えをまとめてくれ。社運を賭けた新商品だ。思い切り打ってもらわなければ困る。営業が肝だ、遠慮はいらないぞ!そう言ったのは社長と事業部長じゃないか。」)

フロアに戻ると、部下の2名の課長たちが、「どうでした?うまくいきましたか?」と寄ってきます。

「いやー、営業部の都合だけで考えるな、と、門前払いを食らったよ…。」
「そうでしたか…。」
「だいたい、お前たち、現場の総意ということで、今回の営業部提案にGOサインを出したが、正直俺は、目線が低いと感じていたんだ。そもそも、課長のお前たちがもうひとつ、ふたつ上の目線で考えて行動してくれないと、困る。今後もまた、こういうことになるぞ。しっかりしてくれ。」

ああ…やってしまいましたね、部下に八つ当たり。

場面場面、ありがちな会話ですが、しかし、よくよく考えてみますと、一体、社長や事業部長は、部長に対して、どのようなレベルの仕事を求めていたのか。また、部長は、課長に、どのようなレベルを求めているのか。よく分かりませんね。

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