人事の打ち手

第15回:社内で優秀と呼ばれる社員

【人事の打ち手】第15回:社内で優秀と呼ばれる社員 (高城 幸司)

2015年7月15日に【入社5年目から差がつく「優秀社員」の法則(日経新聞)】を発売することになりました。そこで、優秀社員をテーマに書かせていただきます。ちなみに優秀なプレイヤーの定義は、高潔な人格でエネルギーに満ちていること。さらに、周囲のやる気を高められる。イエスとノーが明確。実行力がある…と語ったのは、米ゼネラル・エレクトリック社の元CEOで、「伝説の経営者」として名高いジャック・ウェルチ氏。
さて、みなさんの社内で評価が高い優秀な人はいますか? そして、優秀な人になりたい(あるいは、優秀であり続けたい)と思いますか? 

出来れば優秀な社員と呼ばれたいもの

社内で優秀と呼ばれる存在になることには、大いに意義があります。まず、人間が集団を構成する際、「2・6・2の法則(働きアリの法則)」が働きます。

アリの世界では、どんな集団であれ、常に2割が「よく働くアリ」、6割が「普通に働くアリ」、残りの2割は「怠け者」に自然となってしまうというもの。会社も同様。どんな会社であれ、能力が高い人が2割、普通が6割、どちらかというと仕事ができない人が2割、という配分ができてしまうものです。

ちなみにウェルチ氏は、「部下が10人いたら1人は必ず優秀で、1人は必ず切り捨てる」と言っています。もちろん、怠け者と評価されて、切り捨てられたくはないものです。ただ、普通でいるよりよく働く=優秀と評価されたほうが社内的に仕事はやりやすくなります。

理由は周囲が「優秀」と認定したから

そもそも会社では、どういうタイプの人が「優秀」といわれるのでしょうか。「優秀」と呼ばれる人を見てみると、「こつこつと同じことを20年間繰り返しやってきました」という人が全くいないとは言いません。

しかし「優秀」な人の大半は、トピックスのある仕事をしていること、あるいは、端から見た時に頭一つ抜けた成果を出していることが前提となっている場合が多いです。

そして大事なのは、いい仕事をしたことが本人の言葉できちんと語られ、その仕事によって周りに影響力を発揮しているということです。仕事の内容を社内で発表していたり、自分のやった仕事を形に落として、社内で共有する。そういった部分が見えてこないと、周りも「あいつはいい仕事をしているらしいけれど、実際のところはよくわからないよね…」となってしまう。

見えないことを、人は「優秀」とはいいませんし、有名にもなりづらい。そういった意味でも、いい仕事を「可視化」することは非常に重要です。野球でいうと、1球でも160km/hのボールを投げれば「すごい」と言われます。実際に実力を見せることで、周りを圧倒することができる。そこまでできてようやく、「優秀」と認定されるのです。

要するに、「優秀」と呼ばれるのは、それだけの結果が誰の目にも明らかなほど表に出ているということです。さらに、それを見た証人がいないと、「あいつは優秀だ」とはなかなか言われない。そういう意味では、「優秀」な人とは、自分の上司や同僚など、同じ職場の仲間たちから「こいつはすごいぞ」と常に見られている状態にあるということです。

人によっては、自分の仕事ぶりを周りに見せるのを嫌がったり、謙虚に隠す人がいます。しかし、それでは「優秀さ」が見えないので、「優秀」とは認定されづらいのです。

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