実践マネジメント心理学

第8回:組織風土:“良貨が悪貨を駆逐する”力の高め方は?

【実践マネジメント心理学】第8回:組織風土:“良貨が悪貨を駆逐する”力の高め方は?(井上 和幸)

こんにちは、株式会社 経営者JPの井上和幸です。
このコーナーでは、マネジャーの皆様が日々のマネジメントで役立てて頂ける実践的な心理学の理論と活用法、「科学的に上手くやる、人・組織の方法論」、をご紹介してまいります。

第8回は、組織風土について「健康的な組織状態」をどう実現するかを考えてみます。

組織版「グレシャムの法則」とは

経済学の法則に「グレシャムの法則」というのがあるのを、ご存じでしょうか。

悪貨は良貨を駆逐する
「貨幣の額面価値と実質価値に乖離が生じた場合、より実質価値の高い貨幣が流通過程から駆逐され、より実質価値の低い貨幣が流通するという法則」(Wikipedia)

ですが、ようするに、純正商品・高品質商品と、それに類似させた劣悪商品・まがいもの商品が、同時に流通するようになった場合は、流通市場の力学として、質の悪いほうに徐々に徐々に引っ張られる力学が働く、ということです。

科学的説明を行うことがこの場の目的ではないので、「そうなのか」 くらいで捉えてください。 で、この法則は、組織の腐敗法則でも比喩としてよく使われるのです。

2:6:2の法則で言えば、不況期や会社の業績低迷期には下位2割集団という“悪貨”が徒党を組んで暗躍し、経営批判や手抜きのススメを裏で吹聴しまくるようになる。 それで組織の“良貨”人材が蝕まれていくのです。

これに悩まされる経営者はいま、とても多いですね。
「井上さん、対抗策はないのですか」、と折にふれ、聞かれます。

次のページ>> 回答はもちろんあります>>
PAGE TOP