自律と成長のための人事制度作り
第9回:等級制度を考える(1)

【自律と成長のための人事制度作り】 第9回:等級制度を考える(1)(小笠原 隆夫)

今回からは、人事制度の中の「等級制度」について、お話を進めて行こうと思います。
 人事制度の解説がされている各種の資料の中では、等級レベルを分ける際の観点について、「役割」「職務」「職能」「コンピテンシー(成果行動)」、その他いろいろな言葉が出てきます。それぞれの言葉の定義は、ここではあえて細かくは述べませんが、それぞれがまったく別の異なる考え方というよりは、概念やニュアンスの違いといった方が正しいのではないかと思います。

役割、職務、職能.etc・・・等級レベル分けの観点はいろいろあるが

例えば要件書に「~ができる」と書けば職能的なニュアンスだが、「~をする(した)」と書き換えるだけで、役割やコンピテンシーに近いニュアンスになるといった具合です。
このように、考え方や捉え方としては確かに違いがあるものの、実際に見える具体的な形としては、その違いがわかりづらいというようなところがあります。

結局、等級のレベル分けをどんな観点で行っていくかは、自社の仕事内容、企業風土やマネジメントスキルなどから、どんなニュアンスの基準が理解しやすいか、自社の人事制度のコンセプトに照らして、どういうものが望ましいのかなど、会社にフィットした形を考慮した上で決めていくということになります。
概念をしっかり意識しつつ、あまり言葉ばかりに振り回されないように心がけておくと良いと思います。

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