コラム樋口眼
第5回:若手育成とモチベーション施策のジレンマ

【コラム樋口眼】第5回:若手育成とモチベーション施策のジレンマ(樋口 弘和)

「仕事が地味だ」「将来に不安を感じる」…キャリア・仕事内容を理由として離職する新卒入社社員は、入社3年間で約3割以上と言われています。多額の投資をして採用した優秀な新卒社員であれば、このような離職はできる限り防ぎたいもの。ではなぜ、新入社員は離職してしまうのでしょうか。
今回のコラム樋口眼は、この背景にある若手のキャリア観がテーマです。

一昔前は、キャリアに疑問を持つ新卒社員がいなかった

皆さん、明けましておめでとうございます。
東京は、穏やかな天候に恵まれた年末年始となりましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

今日は、当社におけるちょっと悩ましい話題です。
毎年数名の新卒採用を続けている当社では、経営理念の一つとして、社会人スタートの場として当社を選んでくれた彼らの育成を掲げています。若手人材の育成は大変難しく悪戦苦闘する日々ですが、その中でも特に悩みが深いのは、彼らの育成の「場」作りです。

過去を振り返って見ると、私達の時代の新卒採用1年目といえば、常識とマナーを覚えながら、日々手を動かすルーティンワークが多くあり、職人技を持つ先輩から教わりながら、2-3年かけて業務効率性(いかに早く業務を行うか)や信頼性(いかにしてミスを防ぐか)を学んだものです。当時は、就職した会社に勤めることが常識でしたから、本人がどのようなキャリア志向を持っていようとも、誰もがこういうキャリアスタートに疑問も不満も持たない時代でした。

私の場合は、入社4ー5年目に厳しい上司の下で苦手な仕事を徹底的に覚えさせられたおかげで今があると思っており、キャリア形成とはそういうものだ(=与えられたものに好き嫌いを言わずに取り組むものだ)という考えが経験上あるのです。

新卒入社者のキャリア志向が大きく変化

ところが、長年の不況や有名企業の倒産・リストラを見て育った今の若手社員は、会社への信頼や依存度が低く、数年で自分の能力(キャリア)を目に見える形にしたがります。同時に、「仕事を楽しみたい」という気持ちがとても強くなっています。

これは、会社に対する自分の貢献を感じたいという思いや自分の成長具合を認識したいという熱意から沸き起こる正しい考え方として、私は心より応援したいと思っています。

しかし、自分の適性や能力がわからぬまま周りに影響されて、気持ちだけが強まっている若手社員がいることも事実です。そのような社員を育てる責任者としては、将来絶対に役立つ苦しい経験であれば彼ら嫌がってもさせたいと思うというのが本音です。実際に当社でも、2009年入社組まではほぼ例外なくこのような方法で育成していました。

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掲載会社:株式会社トライアンフ

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