人事の打ち手
第5回:管理職のあるべき姿

【人事の打ち手】第5回:管理職のあるべき姿(高城 幸司)

日本企業は「人望」「目標管理」「戦略」が優れた人材を管理職に任用するべきと考えていましたが・・・年功序列でなれるポジション(役割)なのが実態。その理由は?経済が右肩上がりで「人望」さえあればソコソコこなせたからです。そのため、つい最近まで率先垂範、社員と飲んで信頼関係を構築することが管理職の重要なミッション(役割)だったのではないでしょうか?では、今後はどうなのか?管理職のあるべき姿について考えてみましょう。

管理職のやるべき仕事が増えている

これからの管理職は複雑な役割を求められるようになりました。アベノミクスで経済は立ち直りの気配をみせていますが、会社の組織は以前の状態に戻ったわけではありません。

  • ・グローバル化
  • ・女性の活躍推進
  • ・雇用の多様化

行き先不透明な人事組織の環境変化に立ち向かうため、マネジメントの専門家として組織の「目標管理」や「戦略」を本格的に実践することが期待されています。例えば、会社は「組織の目標」を「個人の目標」に落としこみ、部下に伝えて、やる気にさせ、日々の確認を繰りかえす・・・PDCAサイクルの徹底が昔とは比較にならないくらいに求めるようになりました。
その結果、部下との対話が「最近はどう?」ではダメで具体的かつ的確に聞いて指示できる指導力がなければ管理職は務まりません。

さらに、最近は新たな役割「コンプライアンス」が追加されました。会社の内部統制が厳しくなり、管理職は法定労働時間、法令、社内ルールなどの遵守をさせる責任者となったのです。これは画期的な変化です。例えば、高い業績を出すために、

「仕事が終わるまで帰るな」「最後までトコトンやれ、俺も付き合うから」

と残業時間が法定範囲を超えても気にしない管理職ではダメで、

「仕事は18時までに終わらせなさい」「残った仕事は明日にまわしなさい」

と時間というルールを絶対に守りながら成果を出さなければならないのです。随分と管理職の役割が重くなったのがおわかりいただけたでしょうか?

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