実践マネジメント心理学

第15回:「ハネムーン効果」と「ハングオーバー効果」 あなたの部下の“転職の満足度”は?

【実践マネジメント心理学】第15回:「ハネムーン効果」と「ハングオーバー効果」 あなたの部下の“転職の満足度”は? (井上 和幸)

こんにちは、株式会社 経営者JPの井上和幸です。
このコーナーでは、マネジャーの皆様が日々のマネジメントで役立てて頂ける実践的な心理学の理論と活用法、「科学的に上手くやる、人・組織の方法論」、をご紹介してまいります。

第15回は、部下が転職を申し出てきたときに、ちょっとこんなことも確認してみては、というお話です。

「転職することにしました」、そのとき、あなたは?

部下が「ちょっとお時間をいただけますでしょうか」と言ってきました。
要件を言わずにこういうアポイントの依頼を受けると、ベテラン上司のあなたは、およそ「来たか…」と思うことでしょう。

会議室に入り、部下と2人、向かい合って席につくと、彼は予想通りに言います。

「すみません、来月で退職させてください。」

“やはりか…薄々気配を感じていたが。なんだよなぁ、こっちも忙しいのに。これで、今年に入って3人目か…。”

先進国に増える2つのもの(こと)は?

21世紀に入り、これまでの欧州・アメリカ・日本を猛追するかたちで、中国(すでにGDPは日本を抜いて世界第2位)、アジア各国や南米諸国などの経済力が向上しています。

元々、日本自体が明治維新以来、先進国であるヨーロッパ各国やアメリカを追いかけてきた訳ですが、1980年代のバブル期にこれら諸国と総合的に並び、一時期は国際競争力もトップ3だった時期もありました。

その後、1990年代のバブル崩壊以降は徐々に地位を落とし、すっかり“成熟国”という感じになってしまいましたが、アベノミクスに2020年のオリンピックと、復活成長を目指す取り組み・イベントによって、できればデフレを脱却して「ニッポン復活」を遂げて欲しいですね。

さて、こうして、国というものは、若い未成熟な時期から、成長・発展期を迎え(うまく先進国入りできればですが)、大人の国家の仲間入りをし、そして成熟していきます。

国が成長し、先進国入りを果たすと、洋の東西を問わず、その国の中で増えるものが2つあると言われています。それは、なんでしょう?

答えは、

「離婚」「転職」

です。

日本もいまや、離婚率は全国平均で35%だそうです。3組に1組は離婚する訳ですね。東京など都心部だと、この率は更に上がります。

アメリカやヨーロッパ諸国では軒並み50%以上、確か北欧は70%くらいという統計データを見たことがありますので、なんと言いますか、もうこれらの国々では、離婚するほうが当たり前ということになります。

同じく、転職率も、国の経済力・国力がUPするのと同期して、どんどん上昇していきます。 こちらは精緻な統計データが取りにくいこともあり、統一的なはっきりとしたデータがありませんが、民間の調査機関によると、日本の現在の「転職経験率(1度以上転職したことのある率)」は、男性で50数%、女性は75%程度だとされています。

思えば、一度結婚したら、いずれ夫が“粗大ごみ”化しても、妻が“古女房”となっても、我慢して添い遂げる。一度入社した会社には“滅私奉公”して定年退職まで務め上げる。そんな姿や価値観は、日本においても「昭和の古き良き姿」となってしまいました。

先進国になるということは、情報がよりオープンとなり、多様・大量の選択肢を手にすることができるようになることです。
それが国民の「選択の自由度」を上げるため、こうしたことが当たり前となるのです。
(と、僕は分析しています。多分、当たっていると思うのですが。)

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