コミュニケーションは受け手により成立する

コミュニケーションは受け手により成立する(豊田 健一)

ダイバーシティ、グローバル化、社内コミュニケーションの重要性ますます重要となってきている。今回は、社内浸透、伝えるという場面での大切なことをお伝えします。

グローバル経営に必須の経営理念とビジョンの共有

社内報も含めて、社内広報メディアで社内浸透を図る場合は、全員に読ませたい、全員に理解して欲しいとの思いから、メディアを発行したり、情報発信をしているはずです。

しかし、本当に全員に伝わる、理解されるようなコンテンツは、あり得るのでしょうか?

ダイバーシティが進展している現在、「さまざまな価値観」を持つ従業員が、一つの組織の中に存在します。
また、グローバル化が進んでいる企業では、「さまざまな文化」を持った従業員が一つの企業の中に存在します。
さらに、もともと個々人は異なる興味、関心事を持っているものです。

このような、極論すれば、興味関心が「ばらばら」な個人を相手に、全員に理解、共感を持ってもらうコンテンツを作り上げることはほとんど不可能と言ってよいでしょう。

社内マーケティングが必要

市販されている雑誌は、モニター調査をしたり、アンケートをとったり、あるいは、街頭インタビューをしたりと、ターゲットとなる読者の興味、関心事を必死になって追いかけています。読まれるために、伝えるために、対象読者のことを知ろう、迫ろうとしているのです。

一方、社内報担当者は、そこまで必死になって、対象読者である社員の興味、関心事、あるいは今の状況をヒアリングしているでしょうか?

社内報で読者アンケートを収集している企業があります。
しかし、読者アンケートは、そもそも読んだ読者からしか戻ってきません。当たり前ですが、一番知りたい、読まない読者の気持ちはつかめないのです。読まない理由はつかめません。
また、読者アンケートをよこしてくれる社員も、大半は、社内報に好意的である読者か、逆に、思いっきり文句を言いたい読者ではないでしょうか。

そして、好意的な読者の反応は、通常、五段階評価で四、あるいは三。これでは、改善しようもないわけです。もっと、リアルな声、本音の反応を聞き出さない限り、対象読者へは迫れません。

そのために、いま社員はどのような気持ちで働いているのか、どのような不安を抱えているのか、会社や経営陣に対してどのような思いを抱いているのか、そもそも会社の何を知りたがっているのか、等々、聞いて回る必要があるかと思います。

  
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